【令和版】
日本の伝統的な楽器「和楽器」は日本固有の楽器のほかにも、中国から伝わったもの、そこから変化して形を変えたものなど多種多様です。
主に、弾きもの（弦楽器）・吹きもの（管楽器）・打ち物（打楽器）に分かれます。
【時代とともに変化する和楽器】
▪︎古来から存在していた和楽器
弥生時代の遺跡から、これらの和楽器を持った埴輪が出土されています。
・和琴（わごん）：雅楽の国風歌舞で用いる日本固有の絃楽器で、日本最古の楽器
・神楽笛（かぐらぶえ）：神楽歌の伴奏に用いる純日本産の横笛
・笏拍子（しゃきびょうし）：束帯装束のときに手に持つ笏を縦に2つに割った打楽器
など。
▪︎飛鳥〜奈良時代
仏教の伝来とともに入ってきた和楽器
・笙（しょう）：雅楽の合奏で背景の響きをつくる管楽器
・篳篥（ひちりき）：雅楽で主旋律を演奏する管楽器
・龍笛：雅楽の唐楽の演奏に使われる横笛
・楽太鼓：雅楽の三鼓の一つで、釣太鼓ともいう打物
など。
▪︎江戸時代
・三弦（さんげん）：中国の伝統楽器で沖縄にわたり三線（さんしん）に変化し、さらに江戸時代には三味線へと変化
・琴：貴族の間で用いられていた琴も、江戸時代には町民や武家の女性たちの趣味として広がる
など。
和楽器は、独特の美しい音色が特徴。また、噪音（そうおん／雑音）も「美」とされているため、あえて噪音を出す奏法もあります。現代では、若手の奏者が「新しい伝統をつなぐ」目的で、古典音楽にとどまらずクラッシックやジャズなどで和楽器を演奏したり、学校での和楽器の部活動が注目されたりしています。
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和楽器は、そもそも価値あるものです。将来的に売却することも考えているならば、現在使用しているものも普段あまり使用していないものも、それぞれの楽器の種類にあった方法で劣化しないように丁寧に保管しておきましょう。
売却したい和楽器が傷んでいる、破損している部分があるなど気になる部分がっても、自分で修復しないように！修繕するつもりで逆にダメージを広げてしまうこともあります。
和楽器は、それぞれ保管用の木箱などが付いているものです。査定に出す場合は、外箱や付属品などがあったらそれらもすべて査定に出しましょう。付属品が揃っているほうが買取金額はアップします。
和楽器の中でもポピュラーな三味線。日本の伝統芸能の伴奏・民謡・洋楽器とのコラボ演奏など、幅広く使用されています。 お稽古ごととしても人気がありますが、製造数は年々減少し、高価な素材を使用しているため貴重な楽器です。
胴部分の木材の種類・彫刻の加工方法・金属細工の有無など、細工や素材などによって買取価格は異なります。
画像出典：SUZUKI
琵琶の買取相場は、琵琶の状態・種類・作家・装飾などが査定のポイントになり、ピンからキリまで幅が広いものです。中には非常に価値が高いものもあり、数十万円クラスの買取価格が付くこともあるので、もし使用していない琵琶があり売却を迷っているようなら、買取業者の無料査定を利用して買取価格を調べるのがおすすめです。
画像出典：武蔵野楽器
鼓（つづみ）は、漢字文化圏特有の伝統的な楽器です。鼓は砂時計のようなくびれた形で、原型は奈良時代、大陸から日本に伝来したそうです。 鼓は、用いられている木や革の素材によっても査定価格は異なります。中でも、欅が使われた長胴太鼓や平太鼓は高価買取が期待できるようです。
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竹で出来た縦笛・尺八は、作家・装飾の入り方・状態」などが査定のポイントになります。初心者用の製品・練習用の安価な製品はほぼ価値が付かないことも多いのですが、作家物などの高額なものでは、数十万円以上の買取価格が付くこともあります。
画像出典：株式会社ワダ楽器
演奏会用の琴やプロ向けの琴は、高級な木材を使用した精巧な造りになっているので販売価格そのものが高額なため、買取価格も高くなります。 象牙の琴柱・蒔絵などの美しい柄が施されている琴などは、中古でも高額で買取されているようです。査定に出すときには、琴爪・琴柱・桐柱箱などの付属品も揃えて提出すると高額査定が期待できるでしょう。
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